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ラ・ラ・ラ・メディテーション

ラ・ラ・ラ・メディテーション

観照について

観照について

あなたの認識は、認識の主体と客体という二つの点を指す<両向きの矢>のようにならなければいけない。それは対象だけに向かう、一方通行の流れであってはならない。それは同時に、認識の主体と客体という、二つの方向に流れなければいけない。グルジェフはこれを自己想起と呼んだ。
           バララ

花を見ながら、花を見ている自分自身にも留意しなさい。これはむずかしい。これを試み、認識の主体である自分自身を意識しようとすると、今度はあなたは、バラを忘れる。あまりに一方通行に慣れてきたので、これができるまでには時間がかかる。主体を意識すると客体を忘れる。客体を意識すると主体を忘れる。

だが、ちょっとした努力をすれば、だんだんに、両方を同時に意識できるようになる。そして両方が意識できたとき、それをグルジェフは、自己想起と呼ぶ。これは仏陀が用いた太古の技法のひとつであり、グルジェフは、それをふたたび西洋にもたらした。

仏陀はこれを正念と呼んだ。注意が一点だけにしか向かっていないとき、あなたの注意力は正念の状態にはないと、彼は言った。それは二つの点に向かっている必要がある。そしてそのとき奇蹟が起こる――主体と客体の両方を意識するとき、あなたは第三のもの、そのどちらでもないものとなる。ただ主体と客体の両方を意識しようと努力するだけでいい。そのことにより、あなたは第三のもの、観照する意識になる。
(Osho "Vigyan Bhairav Tantra -- A New Commentary" #61)



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